がんの治療費の概要

 

一般的にがんの治療費はかなり高額になるといわれていますが、実際にはどのくらいかかるのでしょうか。詳細は後述するとして、まずは概略を説明します。

 

ちなみに治療費の3割は自己負担額となります。他の病気やケガと同様にがんの治療についても、病院の窓口で保険証を提出して健康保険など公的医療保険制度の枠組みの中で診察を受けます。従ってかかった治療費の3割を支払うことになります。

 

主ながん治療での平均的な入院日数、治療費ですが、胃がんでは、平均入院日数20.2日、治療費(3割)約25万円となり、同様に結腸がんでは19.9日、約28万円、直腸がんでは16.8日、約23万円、気管支・肺がんでは11.5日、約13万円、乳がんでは12.2日、約18万円というデータがあります。ただしこれはあくまでも平均データということで、治療費は各人によってケースバイケースです。

 

それぞれのがんの進行具合、治療方法によって費用はかなり異なってきます。手術をしたり入院が長期にわたれば当然費用も高くなりますし、早期がんか進行がんかによっても大きく異なります。

 

早期がんなら、治療計画もある程度立てやすく、費用も予想できますが、進行がんともなれば、症状に合わせて効果のある治療法を検討するので計画が立てにくく、その都度、確認をしなければなりません。